第4段/全7段:鍛える

能力開発・速読・才能

速読は意味ないのか。天才は生まれつきか。能力を伸ばす話のうち、研究で確かめられているものと、売るために作られたものを分けます。

能力開発とは、後から身につけられる力を、意図的に伸ばしていくことです。会社の研修の文脈で使われることが多い言葉ですが、ここでは個人の話として扱います。

この分野は、売り物が多いぶん、通説も多いです。1分で1万語読める。右脳を使えば天才になる。3日で人生が変わる。どれも、実験で確かめられた話ではありません。

かといって「才能は生まれつきだから無駄」でもない。伸びる部分は実際にあって、どこがどう伸びるかも測られています。読む速さは頭打ちになるが、読む前に知っている量は増やせる。そこが分かると、時間の使い先が変わります。

最初に読むのは「速読は意味ないのか」です。いちばん金額が動いていて、いちばん研究が揃っているテーマなので、判定の練習になります。

読む順番

  1. 速読は意味ないのか|研究が出した数字と、速く読める人が本当にやっていること

    速読は意味ないのか。日本語の小説で実測した研究では、訓練者は2.1倍速く読めた一方で、正答率が83.8%から68.1%へ落ちました。速度が上がる仕組みと、その代償と、代わりに効く3つを、出典つきで整理します。

  2. 速読のやり方|目を速くする練習より先に、読む時間の配り方を変える順番

    速読のやり方で効くのは、目を速くする練習ではありません。英語圏の実測では、普通の黙読が平均238語/分。そこを2〜3倍にして理解を保つ根拠は、見つかっていません。研究に残ったのは、段落の頭とページの上に時間を配る、読み返しを禁じない、間をあけて思い出す、の3つです。

  3. 天才と秀才の違い|「生まれつきか努力か」の二択を、研究の数字で確かめる

    天才と秀才の違いは何か。辞書の上では、天才は生まれつきの才能、秀才はもともと試験で選ばれた人の言葉です。一方で「生まれつきか努力か」の二択のほうは、知能の遺伝率が測っているものと、意図的練習が説明する14%が測っているものが別なので、足して割り振ることができません。出典つきで整理します。

よくある質問

速読は意味がないのですか。

文字を追う速さを上げる方法としては、研究の評価は厳しいです。速度を上げるほど理解が落ちる関係が繰り返し確認されています。

天才は生まれつきですか。

生まれつきの差はありますが、それだけでは説明がつきません。分かっているのは、量と環境が結果を大きく動かすということです。

大人になってから能力は伸びますか。

伸びます。ただし伸びるのは、実際に扱っている対象の中でです。汎用の脳トレで日常の頭が良くなるという証拠は弱いままです。

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